終活連載コラム第16回『お墓をどう選ぶ?⑨「手元供養」〜死を考えることで生きることを考える〜』

これからの時代に必要とされる『供養のコーディネート』
「供養のカタチ」の代表 石原 千晶さんの終活コラム。

第16回目は、お墓をどう選ぶ?⑨「手元供養」〜死を考えることで生きることを考える〜

みなさんこんにちは!
供養のカタチの石原です。

さて、お墓の選び方、第九弾です!
今回は手元供養のお話しです。
皆さんは手元供養と聞いてどんなものを想像されますか?
手元供養とはその名の通り、自分や家族の「手元」でご供養をする方法です。
多くの方がお仏壇をイメージされるかと思いますが、現在はお仏壇だけでなく、手元供養の方法や手元供養を選ばれる理由も様々です。

まず、手元供養を選ばれる理由として、
⚫︎墓地・墓石の購入費用が高く予算的な問題
⚫︎お墓はあるが、遠方で納骨やお参りが難しい
⚫︎いつまでも家族の側に居てほしい
⚫︎墓じまいや分骨をした
などがあります。

手元供養の方法としては、
⚫︎火葬場でお骨上げをせず、お仏壇にお位牌を置きご供養
⚫︎小さい骨壷に遺骨を入れ、自宅でご供養
⚫︎分骨し、お墓と自宅の組み合わせでご供養
⚫︎分骨し、散骨と自宅の組み合わせでご供養
⚫︎ネックレスなどのアクセサリーのチャームに遺骨を入れて身につけてご供養
などがあります。

現在では手元供養商品も各企業から様々なものが発売されており、それぞれのニーズに合わせて選べるようになっています。
最後にご紹介した、アクセサリー型の手元供養は、遺骨を直接チャームに入れるものもありますが、遺骨から炭素を取り出して人工ダイヤモンドを作り、そのダイヤモンドでネックレスなどのアクセサリーを作ってくれる企業もあるんですよ!^_^

多くの方が、
「大切な人を身近に感じられて安心する」
「身につけることによっていつも両親に守ってもらっているようだ。御守り代わりです。」
など、手元供養をされている方の多くは、ご供養の意味と同時に心の拠り所として感じてらっしゃるのだと思います。
「家」の考えから、「個」の時代になり、昔ながらの承継型のお墓のニーズが減っていることは事実です。昔からの風習を重んじ、遠い田舎のお墓に納骨したのはいいものの、忙しくて全くお参りに行けないよりは、手元供養で毎日供養できる方がいいという考え方もあります。
これは個人の考えや、時代の流れと共に変わるもので、承継型のお墓だって、歴史的にはつい最近のことなのです。
ですから、一人一人が故人を想い、思いを馳せ、供養する気持ちが大事だと思っています。
“供養”ってなんなのかなっていつも考えます。
きっと形ではなくやはり“想い”なんだと思います。
その想いを届けるために、一人一人の想いが違うからこそ、様々なカタチの供養方法があるのだなと。
皆さんのお墓選び、ご供養選びの参考になれば幸いです^_^

【プロフィール】
石原千晶さんは女子サッカー「Lリーグ」(現なでしこリーグ)加盟の実業団に選手として所属、21歳の時には年代別の日本代表に選出されたキャリアの持ち主。
身内や教え子の事故をきっかけに「これからの時代、終活が大切」と終活業界に飛び込み、延べ200組以上の客から供養や墓の相談を受けてきた中で、安心の訪問特化型、一人一人に合った供養のコーディネートサービスのビジネスを思いつき「供養のカタチ」を起業し2018年には近畿経済産業局が主催する、女性起業家応援プロジェクト「LED関西」でファイナリストに選出されました!

「供養のカタチ」
大阪市北区梅田1丁目11-4-9-923 大阪駅前第4ビル9階、問い合わせは080(3838)1594