終活連載コラム【FP洋子の死生感🐰】第一回:父親の死について
今月から、ライフコーディネーターの加木さんからのバトンを受けて、私、ファ
イナンシャルプランナーの薬師寺洋子がコラムを引き継ぎます。
つたない文章ですが、よろしくお願いいたします。
テーマは『終活』とのこと。
はて、何を書こうかと考えた時、私はたぶん一般の人よりも沢山の方々の死に直
面してきたなぁと思い、故人のことを思い出しつつ、私なりの【死生感】をお伝
えしていこうと思いました。
第一回は『父親の死について』です。
わたしの父は、11年前に64歳で亡くなりました。
3度目のがん宣告の数日後、2月の寒い朝、トイレに立ちそのまま脳梗塞で倒
れ、10日間の入院であっという間に旅立ちました。
本人の誕生日が2月5日。
命日は2月11日、祝日。
計画的か?笑
おかげ様で、沢山の方々にお葬儀に足を運んでいただきました。感謝しております。
愛媛県松山市で、靴の卸会社の二代目として、バブル時代を駆け抜けた、絵に描
いたような『団塊の世代』の人でした。
バブル崩壊で会社が倒産、再雇用先ですぐにガンが見つかり解雇、交通事故、3
度の大病、高齢になってからの夜勤、母もそりゃーまー苦労してましたよ。
父が亡くなった時、実は私は1ミリも悲しくありませんでした。
(今だから言えることですが。。。)
長女で要領が良かったので父との関係は良かったですし、結婚して離れて暮らし
てましたのでケンカをすることもなく、かなり俯瞰して『父親』というものを見
ていました。
この人の人生は長くなかったけど、天国も地獄も経験できたし、最期まで見捨て
られず家族がいたし、長期間寝たきりになったり苦しんだりせずに旅立てたし、
残された家族に迷惑をかけることもなく、むしろ幸せやったんだろうなぁ、パパ
らしいわ、としみじみ思いました。
だけど、葬儀の時に今でも目に焼き付いている光景があります。
妹が出棺の際に突然棺にすがり付いて、
『私のせいでパパが死んだ。私のせいなんよ。ごめんなさい、ごめんなさい。』
と号泣しだしたんです。
驚きました。
妹と父は同居してたのですが、同族嫌悪でめちゃくちゃ仲が悪く、ケンカも
しょっちゅう。
父が倒れた前の日の夜も、些細なことで大ゲンカだったそうです。
いつもの事だと思っていたのに、まさかそれきりで他界。
妹はそれをとても悔やんでいました。
みなさんは、当たり前に一緒にいる家族が、急にいなくなることを想像したこと
がありますか?
家族の死は悲しいけれど、後悔がないように最善を尽くしていれば、その死はむ
しろ尊いのではないかと感じています。
もちろん、私の私見ではありますが、少しでもお役に立てれば幸いです。
第二回は『上司の死について』です。
今日も良い一日をお過ごし下さい。
2021年3月10日
ファイナンシャルプランナー
薬師寺洋子
金融業界18年目のお金の専門家=ファイナンシャルプランナー
(証券会社12年、外資系保険会5年)
大阪府茨木市在住。行動範囲は関西圏全般。
地元が愛媛県なので、四国にもよく行きます。
マネーセミナーを中心に、お客様のマネープランニングと、
お金に関する問題解決のお手伝いをしております
資産運用のサポートもいたします。