終活連載コラム【FP洋子の死生感🐰】第十回:自分の死について(薬師寺洋子)

終活連載コラム【FP洋子の死生感🐰】第十回:自分の死について:最終回(薬師寺洋子)

みなさん、こんにちは。
今年も早くも2月半ばになりましたね。
寒い日が続いていますし、まだまだコロナも猛威を振るっている今日この頃ですので、体調に気を付けてお過ごし下さい。

さて、第十回のお話は、いよいよこのシリーズの最終章『自分の死について』です。

実は私は一時期、精神的に疲れ果てて『死んだら色んなことから解放されて、楽になれるかな。。。』と考えてしまう時期がありました。
『死にたい』までではないのですが、その時の辛さや煩わしさから逃げたかったんだと思います。
よく『死ぬ気になればなんでもできる』と言われますが、心身共に元気な時にはそう思えるけど、うつ状態の時にはそんなことを考える余裕はありません。
私はその後しばらく人生の夏休みをいただいて元気になりましたが、自らの手でいずれくる死を無理矢理引き寄せる選択をしなくて、本当によかったと思っています。
今は100歳まで長生きして、ハイヒールを履いて颯爽と歩いてる元気でカッコいいおばあちゃんになるのが夢です。笑

私は色々な人の死に直面してきました。中には自ら死を選択してしまった人もいます。
どんな死にも、必ず悲しみや辛さが伴います。
そこから私が感じたことは『遺された人たちが少しでも悲しまないように、少しでも楽なように死にたいなぁ』ということです。
全部のことを準備万端とはいきません。でも最低限できることは何かあるはずです。
保険に入っておく、書類関係をまとめておく、手紙を残しておく(遺言)、色々なものを整理整頓しておく、など。

今年の2月11日は私の父の十三回忌でした。
12年前のこの日、私たち家族は病院で父を看取りました。
よくテレビドラマで見るようなシーンがそのまま目の前で繰り広げられていましたが、実の父なのにすごく冷静に最期を看取れたことを覚えています。
父はガンを患っていましたがその治療の前に脳梗塞で倒れ、2週間の入院の後息を引き取りました。
父の最期の言葉を聞くことはできませんでしたが、入院期間中私たち家族はできる限りのことをしました。そう思うと、最後の2週間という時間は父から私たちへの贈り物だったのかもしれません。

みなさんは、死ぬと自分はどうなると思いますか?

天国に行く、地獄に行く、輪廻転生してまた何かに生まれ変わるなど、死後の世界を語ってるものは多いですが、私個人的には死後の世界に意味はあまりないと思っています。
自分の意志を持ったまま、黄泉の国からやり直しができるわけでもなく、思いを伝えることができるわけでもなく。。。
大切なのは生きてる今この時です。
やはり生前に、できることをしておくべきではないでしょうか。

明日も10年後も、今の幸せが当然のように続く保障はありません。
逆に、今どんなに辛く悲しくても必ず時間が解決してくれます。そして、1年後には笑っていられるかもしれません。

時間は『今』の連続で、良くも悪くも変化していきます。
そして、人生のゴールは紛れもなく『死』です。
これだけはどんな人にも平等に訪れます。
どんなお金持ちにもどんな美人にもいずれ必ず来るものだと捉えれば、闇雲に『死』を恐れることはないのではないでしょうか。
少なくとも今の私にとって死ぬことはさほど怖くありません。
避けて通るのではなくまっすぐ自分の死を捉えて、いつのタイミングで死が訪れても『我が人生悔いなし』と言えるように、今を生きていきたい。

と、私は思っています。
みなさんは、どうでしょうか?

さて、これにて、終活コラム『FP洋子の死生観シリーズ』は完結です。
ここまでご覧になって下さいまして、ありがとうございました。
次回からは新シリーズでお届けしたいと思いますので、乞うご期待!!笑
それでは、今日も良い一日をお過ごし下さい。

2022年2月13日
ファイナンシャルプランナー
薬師寺洋子

ファイナンシャルプランナー
薬師寺洋子

【薬師寺洋子さんプロフィール↓】


金融業界18年目のお金の専門家=ファイナンシャルプランナー
(証券会社12年、外資系保険会5年)
大阪府茨木市在住。行動範囲は関西圏全般。
地元が愛媛県なので、四国にもよく行きます。

マネーセミナーを中心に、お客様のマネープランニングと、
お金に関する問題解決のお手伝いをしております
資産運用のサポートもいたします。

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