FP洋子の死ぬ前にやっておきたい10のこと🐰第3回:生前葬をする(薬師寺洋子)

終活連載コラム【FP洋子の死ぬ前にやっておきたい10のこと🐰】
第3回:生前葬をする(薬師寺洋子)


みなさん、こんにちは。
いよいよ夏本番ですね!毎日暑いですがお変わりございませんか?
もうすぐ夏休みも始まりますね。熱中症などに気を付けて、楽しい時間をお過ごしください。

■もし自分の死ぬ時がわかってるのなら?お葬式を先にやってみるのはいかがでしょう

生前葬について少しお話しておきます。
生前葬とは書いて字のごとく、自分が生きてる間に行われるお葬式のことです。逝去後の葬儀と違って喪主が自分なので、自分の好きなようにできるのが特徴です。
ほとんどが無宗教葬で、マナーや形式もそれぞれだそうです。

有名人で生前葬を行った人の中には、ビートたけしさん、桑田佳祐さん、テリー伊藤さんなどがいます。みなさん一貫して暗く悲しいものでなく、明るく楽しいパーティーやコンサートのような形式だったと言います。
最近では葬儀屋さんに相談すれば、生前葬の手続きをしてくれるところもあるそうですよ。

とはいえ、日本人にはなかなかハードルの高そうな話ですね。
でももし自分が半年後に死ぬとわかっていたら、お世話になったあの人にもこの人にも会いたい!でも、こちらからみんなを訪ねるのは大変なので、結婚式のようにお日取りをちゃんと決めて、来てもらうのもいいなーと思いました。
先方も日取りが前もって決まっていたら、準備もしやすいですしね。
今はオンラインも発達しましたし、遠方の方はオンラインで参加もいいでしょう。
そして逝去したあとは、親族にだけそっと静かに見送ってもらえればいいのです。

人生の最期に、自分が生きてきた思いと感謝をたくさんの人に思いっきり伝える事ができる。
これぞまさしく『わが人生に悔いなし』ということです。

■もう一つの意義
私が生前葬をしたい理由はもう一つあります。
私は結婚していますが子どもがいません。ですので将来、お互いの葬儀を盛大にやるのは精神的にも身体的にもかなり大変です。ましてやどちらかが亡くなったあと、遺された方は一人になりますので、誰かに後を頼まないといけないことになります。
生前葬で集まってもらえれば、今後のことなどを親戚や親しい人にちゃんと話ができる機会にもなります。葬儀の費用や準備も、前もって計画的にできます。
夫婦二人そろって『人生二回目の結婚式』というセカンドキャッチフレーズで行ってもいいかもしれませんね!笑

仕事柄ご相続の案件も多いのですが、揉めているのはそのほとんどが故人の思いがちゃんと伝わってない点にあります。
特にお金のことについては。
遺言状や生命保険を使って物理的に遺す方法はありますが、それさえも人は目前にならなければ行動できません。
かといって日ごろからずっと相続の事や死ぬことを悶々と考えているのもイヤですし、それなら『お葬式やります!』と言って、明るく一気に物事を解決したいなあと思いました。

実際自分の死をこんなに冷静に受け止められるかどうかは疑問ですが。。。
ただ、死という概念から逃げることなく正面から受け止める強さを、これから身に付ければいいかと感じています。

さて、次回私が4番目にやりたいことは『SNSに余命日記をつける』です。
実は日記は続けたことないのですが、人生最後の執筆と思えば筆もすすむかもしれません。

それでは、本日も良い一日をお過ごしください。

2022年7月15日
ファイナンシャル・プランナー
薬師寺洋子

【薬師寺洋子さんプロフィール↓】


金融業界18年目のお金の専門家=ファイナンシャルプランナー
(証券会社12年、外資系保険会5年)
大阪府茨木市在住。行動範囲は関西圏全般。
地元が愛媛県なので、四国にもよく行きます。

マネーセミナーを中心に、お客様のマネープランニングと、
お金に関する問題解決のお手伝いをしております
資産運用のサポートもいたします。

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