終活連載コラム第1回『終活しよう!死を考えることで生きることを考える』

これからの時代に必要とされる『供養のコーディネート』
「供養のカタチ」の代表 石原 千晶さんに終活コラムを連載していただきます!

第1回目は『終活しよう!死を考えることで生きることを考える』

「お母さんが倒れて意識がないって!」
休日に友人と食事を楽しんでいた私は、妹からの連絡で店を飛び出しました。
母はそれから1ヶ月もの間、意識が戻りませんでした。
脳梗塞でした。
お医者様からは「覚悟しておいた方がいい」と伝えられ、父は眠り続ける母の横で、「もっと話しをしておけばよかった」「もっと希望を聞いておけばよかった」と後悔の涙を流していました。
幸い母はその後一命をとりとめましたが、長いリハビリ生活が始まりました。
それから間もなく、私が週末にボランティアで指導をしていたサッカーチームの監督から電話が鳴り、教え子がバイク事故で突然亡くなったと知らされました。
ご家族をはじめ、葬儀に参列した誰もが現実を受け止めきれませんでした。
彼女はまだ若干、二十歳だったのです。
この時私は、親の命も子の命も、自分自身の命もまた、決して永遠ではないということを思い知らされました。
余命宣告や死別など、ある日突然、その時はやってくるのです。

自己紹介が遅くなりました。
皆様、初めまして!
私は、供養をコーディネートする「供養のカタチ」の石原と申します。
現在、関西を中心に完全中立な立場から一人ひとりの希望に合った供養方法の提案や、各種コーディネート、霊園・石材店等の紹介・仲介を行っております。
上記の話は私の実体験で、終活の重要性を感じた私は生前整理アドバイザー、葬祭カウンセラーの資格を取得した後、石材業界に飛び込み、現在は独立してこのようなコーディネーターの仕事をしております。
これまで何百組ものお客様からご相談を受けて来ましたが、本当に様々なご事情の方がおられます。一人ひとり、またご家族ごとに背景が違います。大切にしてこられたもの、歩んでこられた人生もまた違います。
だからこそ、一人ひとりに合った供養、またそれぞれの希望も違うと思うのです。
保険や結婚式は自分達に合ったものを当たり前に選ぶ時代になりましたね。でも、終活に関連するものはどうでしょうか?
延命治療のことや、認知症になった時のこと、お葬式やお墓のこと、事前に家族と相談し、決めておられる方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。

やらなきゃとは思ってるけれど・・・
という方が大半ですよね(笑)
我が家も実際そうでした。
でも考えてみてください。未来が安心出来れば、今をもっと安心して思いっきり人生を楽しめると思いませんか?
例えば、年金だけじゃ足りない!2000万貯めて下さい!なんて最近ニュースでよく流れてますが、2000万ないから不安になるんですよね。もし2000万あったら、もしそれ以上に準備できていたら、きっと安心して生活できます。
お金のことはなかなか一朝一夕では準備できませんが、例えば延命治療をどうするか、認知症になったらどうするか、お葬式はどうしてほしいか、お墓はどうするか、希望の確認は家族でしておくことは出来ます。それもタダで(笑)
そして、一度決めたことを絶対にやらなきゃいけないということではなく、定期的に変更しても良いのです。保険でいう、見直しですね。固く考えなくて大丈夫です。
でももし希望を変更する場合は、自分の中だけで変更しないで、ちゃんとご家族にも変更点を伝えて下さいね(笑)
たったそれだけをしておくことで、万が一の時に安心ですし、なによりもご家族が大大大安心です!
人生の終わり方や命を左右することを託されるご家族の負担は想像以上です。
終活をネガティブなこととして捉えるのではなく、今をより明るく安心して過ごして頂くためのツールとして、人生をより良くするものと捉えて頂けたらなと思います。
今日一日生かされている時間は、もしかしたらいつか来るその時のために、家族と話す時間を神様が与えてくれた一日かもしれませんね。
残して行く人も残された人も決して後悔しないために。
死を考えることで生きることを考えてみませんか?^_^

【プロフィール】
石原千晶さんは女子サッカー「Lリーグ」(現なでしこリーグ)加盟の実業団に選手として所属、21歳の時には年代別の日本代表に選出されたキャリアの持ち主。
身内や教え子の事故をきっかけに「これからの時代、終活が大切」と終活業界に飛び込み、延べ200組以上の客から供養や墓の相談を受けてきた中で、安心の訪問特化型、一人一人に合った供養のコーディネートサービスのビジネスを思いつき「供養のカタチ」を起業し2018年には近畿経済産業局が主催する、女性起業家応援プロジェクト「LED関西」でファイナリストに選出されました!

これからの時代に必要とされる『供養のコーディネート』

「供養のカタチ」
大阪市北区梅田1丁目11-4-9-923 大阪駅前第4ビル9階、問い合わせは080(3838)1594