終活連載コラム第9回『お墓をどう選ぶ?③「合祀墓」~死を考えることで生きることを考える~』

これからの時代に必要とされる『供養のコーディネート』
「供養のカタチ」の代表 石原 千晶さんの終活コラム。

第9回目は『お墓をどう選ぶ?③〜死を考えることで生きることを考える〜』

みなさんこんにちは!
供養のカタチの石原です。

さて、お墓の選び方、第三弾です!
第一回で永代供養には期限有りのものと、無しのものがあるというお話しをさせて頂きました。
今回は、今たくさん発売されている永代供養の種類についてお話ししたいと思います。

第一回では、「合祀(ごうし)墓」のお話しを少しさせて頂きました。
不特定多数の方と同じ空間で土に還るお墓ですが、どんな方と一緒にお骨が混じるか分かりません。
元々は、無縁の方や、家のお墓に入れられないご事情がある方などが入られた供養塔です。
「中には訳ありの方もいらっしゃいます」と前回お話ししました。
実は、これをきちんと説明しない石材店や霊園がとっても多いのです。
なぜ説明しないのか?
説明してしまうと、皆さん驚かれて合祀墓の申し込みをやめてしまい、売り上げにならないからです。
ですから、
「合祀墓は安くて今とっても人気ですよ!」
とメリットの部分だけ強調し、申し込み者を募っているのです。
私が石材会社で実際に営業をしていた際は、このデメリットにあたる部分をあえてきちんと説明していました。
そうすると9割のお客様が、
「知らなかった」
「そんなこと考えてもなかった」
「知らなかったら後悔していた」
とおっしゃって、合祀墓以外の永代供養を選択されます。
ほとんどが、
「安いしこれでいいや」
と安易に合祀墓を考えてらっしゃった方々です。
中には、
「そんなこと知りたくなかった!」
と怒る方もいらっしゃいましたが、、、汗
それくらい、事実を知るとショッキングなこと(デメリット)として捉える方が多いということだと思います。
もちろん、ご予算があり、合祀墓しか選択肢がないといわれる方もいらっしゃいます。
合祀墓が良い悪いということではなく、一過性のブームや、霊園や石材店の煽りで安易に決めてしまうことで、後悔が生まれるということです。
メリットだけでなく、デメリットもしっかりと分かった上で購入されることが一番後悔を避けることができます。

特に合祀墓は、一度納骨してしまうと、二度と取り出しは出来ません。
だからこそ私はあえてデメリットもしっかりお伝えするようにしていました。
『同じ空間で不特定多数の方が一緒に土に還っていく』
これが合祀墓です。
限られた空間の中で、何百体、何千体という方が折り重なりながら埋葬されます。
この人の隣がいい、こんな人の隣は嫌だ、なんてことは出来ません。
どんな方とお骨が混じるか分かりません。
皆さんが個々に思う良い人、悪い人という概念の悪い人と思う方と、自分もしくは大切なご家族のお骨が混ざり合うかもしれません。
亡くなり方にも色々あります。
自然死、病死、事故死、自殺、他殺、死刑など。
合祀墓で一緒に入る故人達が、それぞれどんなバックグラウンドだったのかなど、知る由もないのです。
ですから、少なからず合祀墓はどんな方と一緒になるか分からないということを理解した上で申し込みをして頂く必要があります。
このことについては、デメリットとして捉えられる方が多いので、私も「デメリット」としてご説明していますが、デメリットとして捉えない方ももちろんいらっしゃいます。
その方にとりましては、合祀墓はお寺が末永くご供養して頂けますし、料金も安く利用できますので、是非利用して頂きたいシステムです^_^

次回は他の永代供養のご紹介をしていきますのでどうぞお楽しみに!^_^

【プロフィール】
石原千晶さんは女子サッカー「Lリーグ」(現なでしこリーグ)加盟の実業団に選手として所属、21歳の時には年代別の日本代表に選出されたキャリアの持ち主。
身内や教え子の事故をきっかけに「これからの時代、終活が大切」と終活業界に飛び込み、延べ200組以上の客から供養や墓の相談を受けてきた中で、安心の訪問特化型、一人一人に合った供養のコーディネートサービスのビジネスを思いつき「供養のカタチ」を起業し2018年には近畿経済産業局が主催する、女性起業家応援プロジェクト「LED関西」でファイナリストに選出されました!

「供養のカタチ」
大阪市北区梅田1丁目11-4-9-923 大阪駅前第4ビル9階、問い合わせは080(3838)1594

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