終活連載コラム第21回『お墓をどう選ぶ?⑭「石のお話」〜死を考えることで生きることを考える〜』

これからの時代に必要とされる『供養のコーディネート』
「供養のカタチ」の代表 石原 千晶さんの終活コラム。

第21回目は、お墓をどう選ぶ?⑭「石のお話」〜死を考えることで生きることを考える〜

みなさんこんにちは!
供養のカタチの石原です。

さて、お墓の選び方、第14弾です!
今回は、石のお話です。
ここまで、お墓の選び方について色々とお話ししてきましたが、無事に墓地を購入した後、墓標(墓石)を建てます。
墓標は、形を決めるのと同時に石種を選ぶ必要がありますね。
前回少し触れましたが、今回はその続きをご紹介していきたいと思います^_^

お墓の石、どれをとっても同じように見えますよね(笑)
石にもそれぞれ個性があり、人によって好みも分かれます。
石によって価格差も大きいですが、単に価格が品質を反映しているというわけでもありません。

墓石に使われる石の種類は国内外300近くありますが、まずは実際に石のサンプルを手にとって色々と見てください。
すでに建てられているお墓の石を参考にすると分かりやすいでしょう。
経年劣化(変化)の状態が良く分かるからです。
石によってそれぞれ年月とともに表情が変わっていきます。
石も生きていますので^_^

お墓は夏の日差し、雨風雪に耐えて、長い間ご先祖様を守ってくれますが、墓石にも日焼けやサビが出ることがあります。
サビはマイナス要素として捉えられがちですが、石は自然の鉱物であり、水を吸わない石はありません。
石は、人や木や植物と同じように日々呼吸する生き物で、鉱物からサビが出るというのはごく当たり前の自然の摂理の一つでもあるのです。ただ、石種によってサビが出やすいもの、出にくいものはあります。

お墓に使用するのに良いと言われる条件
・硬いこと
・水を吸いにくいこと

この2つは是非知っておいてください。
墓石に使われる石材には様々な種類がありますが、取れる産地によって色や材質、耐久性が様々で、その土地に合った石材が墓石として使われています。
墓石に使う石材は、大まかな分類として
花崗岩
閃緑岩
斑レイ岩
安山岩
の4種が挙げられ、産地や成分などにより300以上の種類があります。

墓石のダイヤモンドともいわれる庵治石(あじいし)は、香川県の庵治地方で採掘される国内有数の墓石材です。素人が遠目にみてもわからないかもしれませんが、もし機会があれば手にとって実際に触れてみてください。斑の模様が実に細かく密度が濃いのがわかります。
また長い年月を経ても、石の艶や彩色がほとんど変わらずに素晴らしい美しさが保たれています。
墓石のダイヤモンドと言われるだけあり、その希少性から価格は世界一とも言われています。
ですので鑑定書(産地証明)も付きます。
ただ、庵治石は業界で別名、サビ石とも言われていて、比較的サビの出やすい石としても知られています。
しかしそれを超える、吸い込まれるような美しさが庵治石の素晴らしい所です。

さていかがでしたでしょうか?
墓石を建てるにも形や石種選びなど、墓地選びが終わっても色々と決めなければいけないことがたくさんあります。
その分、無事にお墓が建った時の嬉しさはひとしおです。
是非、お墓を建てる時の参考にして頂ければ幸いです^_^

【プロフィール】
石原千晶さんは女子サッカー「Lリーグ」(現なでしこリーグ)加盟の実業団に選手として所属、21歳の時には年代別の日本代表に選出されたキャリアの持ち主。
身内や教え子の事故をきっかけに「これからの時代、終活が大切」と終活業界に飛び込み、延べ200組以上の客から供養や墓の相談を受けてきた中で、安心の訪問特化型、一人一人に合った供養のコーディネートサービスのビジネスを思いつき「供養のカタチ」を起業し2018年には近畿経済産業局が主催する、女性起業家応援プロジェクト「LED関西」でファイナリストに選出されました!

「供養のカタチ」
大阪市北区梅田1丁目11-4-9-923 大阪駅前第4ビル9階、問い合わせは080(3838)1594

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