終活連載コラム第18回『お墓をどう選ぶ？⑪「お墓が必要になったら」〜死を考えることで生きることを考える〜』

これからの時代に必要とされる『供養のコーディネート』
「供養のカタチ」の代表　石原　千晶さんの終活コラム。

第18回目は、お墓をどう選ぶ？⑪「お墓が必要になったら」〜死を考えることで生きることを考える〜

みなさんこんにちは！
供養のカタチの石原です。

さて、お墓の選び方、第11弾です！
今回は引き続き、お墓が必要になった時の手順のお話しです。

前回、膨大な数の墓地や霊園の中から、自分に合うたった一件を探しだすために便利なのが、霊園の検索サイトです、というご紹介をさせて頂きました。
ただ、気をつけた方がいいポイントとして、無料の紹介というものには必ずカラクリがあり、それは提携している業者からマージンを貰って運営しているということ、有益な情報をユーザーの皆さんに無料でお届けできるのは、収入を提携業者からのマージンで成り立てている以上、少しでもマージンが多い業者をユーザーの皆さんに利用してもらって利益を出したいという思惑が働いている、ということをお話ししました。
ですから、一見、自分の希望に合う場所を紹介してもらっているように見えますが、実は業者が売りたい利益率の高いものを中心に提示されており、公平中立に欠ける点がまさにデメリットとなるんですね。
更には、霊園を販売している会社が検索サイトを運営している場合もあります。ただし、表向きには分かりません。
この場合は、結局のところ自分達が販売している霊園の墓地を売りたいという気持ちが満々（笑）なので、当然のようにその霊園をオススメされます。
さて、ではどうやって選んでいけばいいのか。
①その検索サイトの運営会社を調べて、霊園会社がやっているサイトではないか確認すること。
②資料をじっくり読み込むこと。
③可能な限り、気になった霊園の運営会社の経営状況を調べること。
④希望のお墓のイメージをしっかり持ち、なるべく家族で見学に行って、それぞれの視点から不明点を全て確認すること。
⑤お墓のこと、供養のことは出来る限り勉強し、営業マンを質問攻めにすること（笑）
⑥営業マンのペースにのせられず、マイペースでじっくり隅々まで見学すること。
⑦お寺を確認すること。（場所や経営状況や住職の人柄など）
⑧その場で決めないこと。
以上のことが大切になってきます。

①については前述でご説明した通りですが、今はネット社会ですので、パソコンで会社名を入れると何かしら必ず情報が出てくるかと思います。
検索サイトを安易に信用せず、色々と確認してから利用されることをオススメします。
②は、良く分からない名目で料金が設定されていたりする場合が実はよくあります。それらを細々と足していくと、かなり大きな金額になったりするので、事前に不明点は全てチェックしておく必要があります。
③は、何故ここまで？と思われるかもしれませんね。
実は、霊園を運営している会社が倒産し、トラブルになるケースが実際に出てきているからです。
何百万円もかけ購入したお墓が全て無くなるとまではいかないまでも、追加で何十万円と請求されたり、他の墓地をまた購入しなければいけなくなったりと、とんでもないトラブルに巻き込まれてしまうからです。
これは自分で調べたり、霊園のご近所の方のお話しを聞いたりして確認しなければ、営業マン本人から正直に言うことはまずありません。
④についてですが、ご夫婦だけで見学に行かれる場合が多いのが現状です。しかし、入るのはご本人達でも、その後管理するのはお子さん達ご家族です。実際、ご本人達は気に入り契約する気満々でも、お子さんにその事をお話しすると反対を受けて購入出来なかったというお話しが本当にたくさんあります。それもそうですよね、ご高齢の親御さんが、何百万円もする契約を自分達の知らない所でとなると、騙されてるんじゃないか？なんて心配になります。ですから、管理をお願いする家族にもしっかりと見てもらって、家族の目から見ても本当に希望に合っているか、安心してお任せ出来るかという点を冷静な視点で見極めてもらう必要があります。

さて、次回はポイントの⑤番以降を引き続き解説していきますのでどうぞお楽しみに^_^

【プロフィール】
石原千晶さんは女子サッカー「Lリーグ」（現なでしこリーグ）加盟の実業団に選手として所属、21歳の時には年代別の日本代表に選出されたキャリアの持ち主。
身内や教え子の事故をきっかけに「これからの時代、終活が大切」と終活業界に飛び込み、延べ200組以上の客から供養や墓の相談を受けてきた中で、安心の訪問特化型、一人一人に合った供養のコーディネートサービスのビジネスを思いつき「供養のカタチ」を起業し2018年には近畿経済産業局が主催する、女性起業家応援プロジェクト「LED関西」でファイナリストに選出されました！